笑気麻酔について(リラックス歯科治療が可能に)ー明石市の歯医者ー

 笑気麻酔は歯の治療に対して恐怖や不安の強い方に用いられます。歯医者が苦手な方はリラックスした状態で治療を受けられますし、健康保険が適用されている麻酔になります。

 特にお子様の治療時(小児歯科治療)には恐怖心を与えない事が最も大切になります。そのような観点から、治療時に笑気麻酔を行う事でリラックスした状態で治療を受けることができ、歯科治療がトラウマになる事がなくなると思います。

 また、人口の約25%が65歳以上という高齢化社会において、有病者の治療を行うことも日常茶飯事となっています。有病者や高齢者の治療を安全に行うためには、患者さんの不安や緊張などのストレスをさまざまな方法により軽減することが大切であります。笑気麻酔は有病者の歯科治療においても極めて有効な方法とされています。

 それ以外に、親知らずの抜歯やインプラント治療などのストレスがかかる外科処置を行う際にも笑気麻酔を併用する事で、より安全に安心して治療を受けることが可能になります。

 次に、笑気麻酔の特徴を解説していきます。笑気麻酔は適度な鎮静作用と強い鎮痛作用を持ち、効果の発現と消失が速やかで、重要臓器に影響を及ぼさないとされています。
 鎮静法ではこれからの優れた特徴を持つ笑気を30%以下という低い濃度で、鼻呼吸により、70%以上の酸素とともに吸入させる極めて安全性の高い方法です。

 また、効果の発現と消失は極めて速やかです。吸入させると速やかに効果を表し、中止すれば直ちに排泄されるという性質を持っています。そのため吸入中止後数分で帰宅可能となります。

 それ以外に、呼吸器や循環器にほとんど影響を与えないので、肺や心臓に障害を持っている患者さんにも安全に使用できます。また、多くの薬剤は代謝に際して肝臓で分解され、その結果生じた分解産物の薬理作用についても注意が必要になりますが、笑気は体内でほとんど分解されませんので、肝臓への負担もありません。

以上のように笑気麻酔は幅広い年代で安全に使用で、リラックスした状態で歯科治療を受ける事ができるきわめて有用な麻酔法になります。