ドクター

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【西明石・大久保】小児の歯ぎしりの謎

~年代別にみる原因と対応~

■ はじめに

「子どもが夜にギリギリ歯ぎしりしている…」
「このままで大丈夫?」

保護者の方から非常によくいただくご相談です。

実は小児の歯ぎしりは
👉 “異常”ではなく“発達のサイン”であることが多い
のが特徴です。

しかし、年齢によって意味が変わるため、正しく理解することが重要です。

■ 年代別にみる小児の歯ぎしり

【0~2歳】乳歯が生え始める時期

▶ 特徴

・歯が生え始めると同時に歯ぎしりが出る
・音は比較的強め(ギリギリ)

▶ 原因

・噛み合わせの確認(学習行動)
・歯の違和感
・顎の発達刺激

👉 いわば「噛む練習」

▶ 対応

✔ 基本は経過観察でOK
✔ 強く止める必要なし

【3~6歳】発達とストレスが混在する時期

▶ 特徴

・夜間の歯ぎしりが継続
・日中の食いしばりも出ることあり

▶ 原因

・噛み合わせの調整
・心理的ストレス(環境変化など)
・口呼吸・姿勢不良

👉 この時期から
「機能(呼吸・姿勢)」が大きく関与

▶ チェックポイント

☑ 口がポカンと開いている
☑ いびきがある
☑ 猫背・バランスが悪い

▶ 対応

✔ 生活環境の見直し
✔ 鼻呼吸の習慣化
✔ 姿勢改善

【7~12歳】混合歯列期(要注意ゾーン)

▶ 特徴

・歯の生え変わりとともに変動
・強い歯ぎしりが続く場合あり

▶ 原因

・歯列不正・咬合のズレ
・顎の成長アンバランス
・筋機能の問題(舌・口唇)

👉 ここで放置すると将来の不正咬合へ

▶ 対応

✔ 咬合チェック(非常に重要)
✔ 必要に応じて小児矯正
✔ MFT(口腔筋機能療法)

■ 歯ぎしりと「呼吸・姿勢」の関係

近年注目されているのが

👉 歯ぎしり=気道確保のための反応

です。

▶ メカニズム

・口呼吸

・舌が下がる

・気道が狭くなる

・無意識に歯ぎしり(顎を動かして気道確保)

つまり

👉 歯ぎしりは「呼吸の問題のサイン」

■ 放置していい歯ぎしり・注意すべき歯ぎしり

✔ 放置してよい

・乳歯期の一時的なもの
・痛みや摩耗がない

⚠ 注意が必要

・歯がすり減っている
・顎が痛い
・日中も食いしばる
・いびき・口呼吸がある

■ まとめ

小児の歯ぎしりは

👉 年齢によって意味が違う
👉 多くは発達の一部
👉 しかし機能異常のサインでもある

特に

✔ 口呼吸
✔ 姿勢不良
✔ 顎の成長異常

が隠れているケースも多いため

👉 「ただ様子を見る」から
「評価して育てる」へ

がこれからの考え方です。