小児歯科

お子様の将来のお口の健康を守るために

将来にわたるお口の健康は、ずばり小さい頃に決まります。幼少期からのケアをしていて、それを親御さんがサポートすることではじめて、将来のお口の健康は保たれるのです。
このページでは歯医者へ通うタイミングや、乳歯の健康を守る重要性についてお伝えしています。子どもを持つ親御さまはぜひ参考にしてみてください。

お子さまが歯医者に通院するメリット

  • 将来のお口の健康につながる

    小さい頃から、歯医者へ行くことや毎日のブラッシングなどが習慣づくと、将来的に大人になったときのお口の健康に良い影響を与えます。大人になってから予防の習慣を身につけるには難しいので、小さい頃がチャンスです。

  • 正しい歯並びへの成長を促す

    正しい歯並びを促し、よく噛むことで消化しやすくなり、栄養吸収の効率化を図れます。噛むことは脳の発育にも良いといわれています。

  • 将来的なリスクを把握できる

    むし歯のなりやすさ、将来的な歯並びの乱れなどをある程度予測できます。早めに予防処置や矯正治療を受けることで、大人になったときのリスクを抑えられます。

お子さまの通院をスタートさせるタイミング3つ

1乳歯が生えたタイミング

理想的な通院のタイミングは「乳歯が生えたとき」です。乳歯の状態をチェックし、むし歯予防のためのフッ素塗布などを行います。まだ、物心はついていませんが、初めて歯医者に来たときの印象は記憶に残るので、恐いところだと思わせないことも大切です。問題がなさそうでも、歯医者に慣れるために一度いらしてください。

2歯が生えそろったタイミング

乳歯は全部で20本。3歳くらいで生えそろいます。乳歯は永久歯よりもやわらかくむし歯になりやすいという性質があります。進行も早く、永久歯にも悪影響がありますので、自治体などで行われる1歳半検診や3歳児検診でむし歯があると指摘されたお子さんはお早めに当院へお相談ください。

3生え替わりが始まったタイミング

6歳くらいから、歯が生え替わりはじめます。お子様によって生え替わりのタイミングや期間の長さは異なるので、何か気になることがあればご相談ください。一人で磨けるようになるまでは、親御さんが仕上げ磨きでフォローをしてあげましょう。

お子さまへの診療で行っている工夫

大人の方でも歯医者さんへはなかなか足が向かない事が多いと思います。
その原因として子どもの頃の痛いむし歯の治療や怖かった経験が考えられます。
私たちは、歯医者さんに対するイメージを「怖い」から「また行きたくなる」「元気になれる」へ変えたいと思っています。
そのために、行動変容法や笑気吸入鎮静法を用い、恐怖心を取り除いてから歯科診療を行っています

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行動変容法を行っています

初めて歯科医院に来院するお子さまは、治療ユニットに慣れていなかったり、歯医者さんというものに恐怖心を持っていたりして、歯科治療を拒否してしまうケースが多くあります。そんなとき、ちょっとした訓練を取り入れ「歯医者さんは怖くない」と認識していただくことで、歯科治療をスムーズに受けられるようになります。この訓練を行動変容法といいます。

  1. 系統的脱感作:ブラッシングなど、はじめは簡単なことから行うことで、だんだんと治療に近づけていく方法です。
  2. オペラント条件付け:頑張ったお子さまをより褒めてあげたりご褒美をあげたりしながら、正の強化を行う方法です。
  3. TSD法:これから行う治療を説明「Tell」し、使う道具を見たり触ったり「Show」した後に、治療を行う「Do」などを用いて、お子様と一緒に段階を踏んで流れを練習していく方法です。
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笑気吸入鎮静法を行っています

歯科治療のなかにはちょっとした痛みが伴う可能性があります。そんなとき、お子さまが緊張せずに治療をうけられるように活用するのが笑気吸入鎮静法です。
鼻から酸素と笑気の混合ガスを吸入することで、痛みや緊張を和らげます。全身麻酔とは異なるため、意識はしっかりあり、会話も可能です。笑気吸入鎮静法は、小児歯科専門医院でも使用されている安全な治療法ですので、安心してお任せください。

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女性医師による診療も行っています

子どもは男性よりも女性の方が接しやすい・心を開きやすいともいわれています。また、歯を削るなどどうしてもこわいイメージを抱きやすい歯医者さんならなおさらです。
当院では、女性の副院長による診療も行っておりますので、お子さまの治療もより安心して受けていただくことができます。

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お子さまがお越しいただきやすい環境づくり

当院では、お子さまを連れてきやすい医院の雰囲気づくりを行っています。
院内にキッズスペースをご用意しているので、待ち時間や診療後に楽しく過ごしていただくことができます。お子さまが当院の雰囲気になれていただくためにも、親御さまの診療の際にぜひお子さまも連れてご来院ください。

当院の小児歯科メニュー

ブラッシング指導

歯の生え方など、お口の中はその人によって異なります。また、毎日の歯磨きは、むし歯を防ぐためにも大切な要素となります。
当院では、お子さまそれぞれに合わせて、正しい歯磨きの方法についてお伝えさせていただきます。また、親御さまへも「仕上げ磨き」についてのアドバイスも行っております。

フッ素塗布

お子さまの歯は、大人に比べて歯質が弱いため、むし歯になりやすいと言われています。
フッ素は細菌の繁殖を抑えて、歯質の強化も期待できます。定期的にフッ素塗布を行えば効果的なむし歯予防につながります。

過剰歯の抜歯

本来の本数よりも、多く歯が生えてくる「過剰歯」はめずらしいことではありません。過剰歯はただ単に多く歯が生えてくるだけでなく、それが原因となって歯並びが乱れるなどの悪影響を与えることもあります。当院では、そのような過剰歯の抜歯をおすすめしています。

シーラント

生えたばかりの6歳臼歯は、かみ合う溝に食べかすなどが溜まりやすいのが特徴です。また、ブラッシングも難しいため、虫歯のリスクが高まります。そこで、奥歯の溝に歯科用の樹脂を充填する処置が効果的です。これをシーラントと呼びます。

お子さまの歯並び・かみ合わせが気になる方へ

当院ではお子様の歯並びに関する相談を受付中です。小児矯正ではお子様の顎の成長を利用した矯正治療が可能なため、身体への負担を抑えつつ矯正できるというメリットがあります。お子さま本人の希望はもちろん、ご家族様の気持ちや考えに寄り添った治療プランを提案させていただきますので、お子さまの歯並びが気になるという方はお気軽にご相談ください。