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小児矯正はいつから始める?適切なタイミングについて

お子さまの歯並びや噛み合わせが気になった時、多くの保護者の方からいただくご質問が「小児矯正はいつから始めるのがいいのですか?」というものです。今回は、小児矯正を始める時期の目安や注意点についてご紹介します。

小児矯正を始める時期の目安

小児矯正は大きく「乳歯列期」と「混合歯列期」に分けて考えます。

  • 乳歯列期(3~6歳頃)
     この時期は、歯並びや顎の成長に大きな影響を与える「指しゃぶり」「口呼吸」「舌の癖」などを改善することが重要です。場合によってはトレーニング型の装置を用いることもあります。
  • 混合歯列期(6~12歳頃)
     永久歯と乳歯が混ざって生えている時期です。顎の成長を利用しながら、将来の歯並びを整えるために矯正を始めることが多いです。特に前歯や奥歯が生え替わるタイミング(小学校低学年頃)が、一つの治療開始の目安となります。

小児矯正を早めに検討した方がよいケース

  • 上の前歯が大きく前に出ている
  • 下の歯が上の歯より前に出ている(受け口)
  • 歯の重なりが強く、歯列がガタガタしている
  • 口がいつも開いている、口呼吸が多い
  • 指しゃぶりが長く続いている

これらの状態がある場合は、成長期の早い段階でご相談いただくことをおすすめします。

まとめ

小児矯正の開始時期は、お子さまの歯並びや成長の段階によって異なります。一般的には 6~7歳前後の混合歯列期 がひとつの目安ですが、早めにチェックすることで将来の矯正治療がよりスムーズになることもあります。

パノラマX線検査の重要性

小児矯正の診断において欠かせないのが パノラマX線検査(お口全体のレントゲン写真) です。
肉眼のチェックだけでは分からない情報を把握することができ、次のような点で役立ちます。

  • 永久歯が正しく生えてくるかどうかの確認
  • 永久歯の生える順番や方向の異常の発見
  • 顎の骨の大きさや成長のバランスの評価
  • 埋伏歯(歯ぐきの中に埋まっている歯)の有無の確認
  • 将来、歯並びに影響を与える可能性のある異常の早期発見

特に小学校低学年の時期にパノラマX線検査を行うことで、 「今は経過観察でよいのか」「早めの治療が必要か」 を客観的に判断できます。

お子さまにとっても撮影時間は短く、安全性の高い検査ですのでご安心ください。

のむらファミリー歯科(西明石・大久保エリア)では、矯正専門の相談も受け付けております。お子さまの歯並びが気になる方は、お気軽にご相談ください。

よくあるQ&A

Q1. 何歳から矯正相談に行けばいいですか?
A. 目安としては 6~7歳頃 に一度ご相談いただくのがおすすめです。ただし、指しゃぶりや受け口など、早めに対応した方が良いケースもありますので、気になった時点で受診されるのが安心です。

Q2. 早く矯正を始めすぎるとデメリットはありますか?
A. 乳歯が残っている時期に無理な治療を始めると、長期間にわたって装置をつける必要があり、お子さまの負担になることもあります。そのため、タイミングを見極めることが大切です。

Q3. 矯正を始めると必ずきれいな歯並びになりますか?
A. 成長の個人差や顎の大きさによっては、中学生以降に本格矯正(二期治療)が必要になることもあります。ただし、小児矯正で早めにバランスを整えておくことで、将来の治療がスムーズになりやすいです。

Q4. 費用はどのくらいかかりますか?
A. 使用する装置や治療期間によって異なります。当院では初回相談時に概算の費用をご説明いたしますので、ご安心ください。

Q5. 矯正中は痛みがありますか?
A. 装置をつけた直後は違和感や軽い痛みが出る場合がありますが、ほとんどのお子さまが数日で慣れていきます。